<ソリレスの騎士団時代/ソリレス視点/エロ>
気を引き締めながら扉を叩くと、野太い不機嫌そうな男の声が聞こえる。一声かけてから扉をあけると、夜更けだと言うのに灯りもつけず、月明かりのみに照らされた薄暗い部屋の中で、大柄な男が椅子に狭そうに腰をかけていた。
男…中隊長殿は椅子を回しながらこちらに顔を向けると、身を乗り出し机の上で芋虫のような指を組んでぎらぎらとした目をこちらに向けた。
「…第六小隊隊長、ソリレス・ツリー。只今参りました。」
「ツリー、ここに呼ばれた理由はわかっているな。」
「はい。今日の不始末への指導を受けに来ました。」
師匠が亡くなって半月が経った。反乱分子の出現による緊迫した情勢も大分収まり、師匠の死後引き継いだ第6小隊の指揮にも慣れてきた。そう慢心していたのだろう。隣国から来る商人を襲っていたというモンスターを討伐に向かった際、査察の為同行していた中隊長殿に怪我を負わせてしまった。小隊で中隊長殿が乗っている馬車を囲み守りながら戦っていたにも関わらず、私の不注意で敵の歯の元に中隊長殿を晒してしまったのだ。
間一髪のところでモンスターを退けられた為、中隊長殿は馬車から転げ落ちた時の擦り傷のみで済んだが、その傷跡には痛々しくも包帯が何重にも巻かれていた。
中隊長殿は包帯をなぞりながら頷くと、軋む椅子から腰を上げ重い動作でこちらに来ると、私の肩に大きな手を置いた。
「わかっているじゃないか。折角目をかけ存続させてやった隊だと言うのに、とんだ期待外れだ。やはり貴様のような孤児院上がりの小娘には荷が重かったようだな。ん?」
「……返す言葉も御座いません。全ては私の不注意が招いた事…汚名返上出来るよう精進致します。」
「ああ、良い心がけだ。だがその前に、貴様は隊長としての責任を取らなきゃいけない。わかるな?」
「…降級でしょうか?」
頬を釣り上げながら、舐めまわすように私を見ると、肩に置いた手をするすると下ろし腕を一撫でする。カチャカチャと音がしたかと思うと、中隊長殿は器用に片手でズボンのベルトを外し、中から蒸れた男性器を取り出し突き出した。
「誠心誠意奉仕し、忠誠心を見せなさい」
「…はい、承知しました」
中隊長殿の前で膝をつき、でっぷりとした其れを目の前にする。逞しい身体に見劣りする事無く太いそれは、一日中下着の中にしまわれていたのだろう。小便の混じった蒸れた臭いと湿気を放っていた。失礼します、と声をかけ手を添えると歯を立てないよう気を付けながら口に含む。唾液を付けるまでもなくぬめりを纏った其れに舌を這わると、どくどくと脈の打つ音と一緒に塩気が口に広がった。
「っはぁ…中々上手いじゃないか。剣術だけでなく、こちらの方も師匠に手ほどきを受けていたのか?」
「ん、…っはぁ。は…有難う御座います、ん」
先端に舌を這わせそのまま裏筋まで舐めとると、吸い付くように口をすぼめ包み込む。先走り汁さえ零さぬよう飲み込みながら、敬意を込めて奉仕をしていると高く結った髪に手が添えられ、喉を突くように強く押さえつけられた。
「んぅッ ぐ、…っ」
自然と漏れる声を必死に抑えつつ、ガツガツと喉を付く男性器を受け入れるように顔を上げ、奉仕を続ける。髪を無造作に掴み乱しながら、中隊長殿は息を荒げながら一層深く腰を打ち付けた。
「はぁっ!ははぁっ!アイツもいい玩具を見つけたものだ‥!!そら、飲め!!」
「……ッッ!!」
どくどくと粘土のある液体を吐き出され、咄嗟に嚥下するも気管に入ったのか激しく咳き込み吐き出してしまう。せめて中隊長殿を汚さぬよう両手に吐きだすも、指の間からぽたぽたと溢れた精液が落ちた。
掴まれた髪を乱暴に持ち上げられる。頭皮が痛み、肩で息をしながら目を細めた。
「……飲めと言っただろうが」
「…はぁ…ぁ、すいませ…」
「まだ忠誠心が足りないようだな?ツリー」
「今、のみます」
手に残った精液を啜り、床に顔を近づけて零れたのを舌ですくって舐めとる。最後に口の端から顎まで伝った精液を指で絡めとり舐めとると、上から感心したような声が聞こえた。
「その忠誠心に免じて私の部屋を汚した事は不問にしてやろう。さあ、服を脱ぎなさい。」
「有難う御座います。はい」
立ち上がり躊躇い無く上着を脱ぐと、軽く折り畳み、脱いだ下服と一緒に床に置かせていただく。ワイシャツのボタンを一つ一つ外していき下着を外すと、胸が肌寒い外気に触れた。掴まれた事により緩んだ髪留めを解き生まれたままの姿になると、中隊長はつま先から首元に視線を這わせた。
「机に手をついて尻をこちらに向けなさい」
言われるがまま、何も置かれていない机に手をつき尻を突き出すように背を向ける。生暖かい手が尻肉に触れ、乱暴に割り開かれると唐突に膣内に指を指し込まれた。
「…っ」
「おお、おお。いい締め付けだ」
身体と同じく逞しい指が蠢くのを感じながら、尻を強く揉みしだかれる。慣らされていない膣内にねじ込まれる指の異物感に腰が自然と跳ねる。2本目の指が入れられ、乱暴にかき回されれば内臓が掻きまわされ、先程飲み込んだものが喉元までせり上がってきた。それと同時にゾクゾクとした何かが頭に上る。がくがくと足が震え、体勢を崩さないよう、机にしがみつきながら声を押し殺すように腕に顔をうずめていると、指がずるりと抜かれ、さらに熱い物が入り口をつついた。
「これが好きなんだろう?欲しいか?」
「は、ぁ…あ、」
私はこれが好きだったのだろうか?きっとそうなのだろう、中隊長殿が言うのだからそうなのだ。師匠に初めて抱かれた時を思い出す。あの時は暖かくて、言いようがないほど幸福で。師匠の匂いを思い出しながらぼんやりとした頭で、気が付けば懇願していた。
「すき、好きです…ください、それを、私の中に ください、くださ…―――――ぁッ」
言葉の途中でずんと中に差し込まれ、息を詰まらせた。そのまま酸素を取りこむ間もなく出し入れをされる。揺さぶられた反動で机に頭をぶつけるも、中隊長殿は気にせず力強く突いてくる。中隊長殿の熱なのか、私の熱なのか、腹が異様な熱を孕んで脳みそをさらに茹らせる。膣壁をこすられる度に目の前がちかちかした。
ばしんばしんと尻を叩かれ、背中がびくりと跳ね力が入り、中の物をに締め付けてしまう。
「ひゃっ あっ、ちゅ、たいちょう、どの…ッ」
「くッ!凄い締め付けだ…!ほら、尻を叩かれて気持ちイイんだろう!」
「はいっはい…ッきもちいい、です!もっとぉ…!」
叩かれる度にびりびりと痛み、表面が熱を持っているはずなのにそう言われた途端痛みが甘い快楽に変わる。揺さぶられるのに合わせてだらしなく腰を振ると、中隊長はさらに激しく腰を振った。
「ぁあっ ふぁ、あッ、…んんッ」
声を抑えようと唇を噛むも、突かれる度に勝手に喉の奥から声が漏れてくる。腕を噛み少しでも聞き苦しい声を出さぬようしていると、一瞬中の物が抜かれぐるりと視界が反転した。
机の上に仰向きに寝かされた状態で、正面から突かれる。ぐりぃ、と胸を強く掴まれ胸の痛みと膣からの快楽が混ざって脳に送られてくる。
「全く、小娘が騎士団など分不相応な事をせず娼婦でもしてればいいものを…!そっちの方がよっぽど民の為になるというものだ!なぁ!」
「ぁっ…!!ぁうっ あっ!」
中隊長殿が何か仰っている。聞かねばならないのに、熱を持った頭は言葉を認識してくれない。只々されるがまま揺さぶられ抑えようがない声を漏らす。がつがつと突かれ続けた子宮が熱い。
前髪を掴まれ、宙を漂っていた焦点を中隊長殿に向けられる。
「はぁっ!はぁっ!ほら、出すぞ…!今度は零さず飲め!」
「は、あ、あッ、は、ぃ……ッ ――――――――ッ!」
出される瞬間、深く密着されると同時に足を中隊長殿の腰に絡め取りこぼしのないようにする。どくどくと音がしそうなほど脈打つ中、膣内にぶわっと液体が広がった。激しかった動きを止め、同時に息が止まる。暫くして中隊長殿は大きく息を吐き出すと、二・三度腰を振ってから肩で息をする私からずるりと中の物を抜いた。
「…貴様の忠誠心はよくわかった。今回の事は上に進言しないでおいてやろう。今より一層国に尽くすために精進しなさい。」
「は……ぁ、はぁ…ッ は、い…ありがと、ございました……」
机から落ちるように下り、力の入らない足で立ちあがると服を拾う。中に出された精液を零さぬよう気を付けながら失礼しようと歩くと、去り際に中隊長殿が聞こえるか聞こえないか程度の音量でぼそりと言った。
「奴が生きてた頃は貴様に手を出せなかったからな。こんな良い身体を独り占めなど奴もせこい男よ。なぁ。…だがこれでお前は私の物だ」
明日の夜、また私の部屋に来なさい。心底楽しそうな声で語られ、私は何を想うでもなく頷いた。ああ、私は国の所有物であり、上司の駒でもある。断るなんていう選択肢があるはずもない。私は二つ返事で頷くと、扉の前で深く礼をしてから部屋を出た。
外はすっかり月が隠れていた。もう少ししたら空も白んで来るだろう。明日もモンスター退治がある、早く宿舎に戻って寝るとしよう。